ちゃんと通じ合えてる? 国際結婚の言語事情

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毎日の生活の中で欠かせないのが言葉。同じ家庭で、子供の時から一緒に育った兄弟でさえも、時に意思疎通を図るのは難しかったりします。ましてや育った国や文化の違う人間に暗黙の了解を求めるのは、雲をつかむような話。意思疎通を図ろうとすればするほど、会話は必要不可欠のものと言えます。では、母国語の違う国際結婚カップルの夫婦の会話は、どう成り立っているのでしょうか?

何語で会話するの?

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一番多いのは出会った時に使っていた言語手段が続くケース。それぞれのカップルの出会い方は様々ですが、やはり恋仲になったり、ましてや結婚を考えるような関係になるには、すでにどちらか語学勉強をし、言語的に片方に歩み寄っている場合が多いのではないでしょうか。それぞれの夫婦でレベルの差はあるかもしれませんが、お互いに結婚したい意思を確かめるのに通訳を通す人はそういないでしょうから、その程度の意思疎通が図れる言語手段をすでに持っていることになります。結婚後もそのままその形で続くことが多いと思います。

ただ、子供が生まれると状況は少し変わります。特に子供をバイリンガルに育てたいと思っているカップルは、夫婦間の会話と子供と話すときの言語が異なる、なんて場合もあるようです。

また、多くはないですが、夫婦両方が現在住んでいる場所の出身でない場合、あえて現地語で会話するように努めている夫婦もいます。仕事など様々な理由で母国を離れて辿り着いた新天地での生活に少しでも慣れるように、夫婦二人三脚で頑張っています。

結婚相手の母国語も話せないなんて…

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中には、結婚をきっかけに一念発起して相手の母国語を習得しようと勉強をはじめる人もいます。言葉がわかるようになって義理の両親とも仲良くなりたい、その心がけは間違っているとは思いません。ただ、習得したい理由がただの義務感からならば、きっと長続きはしません。

確かに結婚時にたくさんの人から、相手の母国語を習うように勧められます。特に相手があなたの母国語をすでにある程度習得していて、あなたの母国語で普段生活している場合は、その事実が公平でないとか、あなたの相手に対する愛は足りないと冗談を込めて言われたりします。でも、気をつけなければいけないのは、それはあくまでも周りの冷やかしであって、必ずしもパートナーが思っていることとは限らないということです。一番大切なのは、あなたとパートナーがきちんと意思疎通を図れているかということです。

母国語でない言語を使う生活

母国語の違う二人が同じ言語で会話をするということは、少なくとも片方は母国語でない言語を使うということ。しかもその言語で生活するとなると、限られた時間に集中して行う会話教室ではなく、24時間体制ということになります。

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どんなに第二言語が上達したとしても、あくまでも第二言語は第二言語。母国語を使う楽さにはかないません。意識してはいなくても、おそらく母国語を使っているときよりも集中してリスニングしているし、知らないうちに脳も働かせているはずです。

例えば海外に滞在したとき、こんな経験をした人はいないでしょうか?特に激しい運動をしたわけでもないし、肉体的には全然疲れていないのに、どうも一日の最後にどっと疲れた気分になったり、すぐに眠くなったりする。こんなふうに感じたことはありませんか?これは、おそらく海外の地で四六時中気を張って過ごし、自分でも気づいてないうちに脳をフル活用させていたのではないでしょうか?体は正直なので、こういった症状は脳からのSOSなのかもしれません。

短期留学などであれば、言語習得のため少々無理をして異言語漬けの生活をすることも大切です。でも、結婚生活に無理は禁物。これは国際結婚に限ったことではありません。短期間なら気力で乗り切ることもできるかもしれませんが、結婚生活が短期間で終わってしまうのは、誰も理想とはしていないはずです。結婚生活を長いものにするためにも、息抜きは必ず必要です。もちろん息抜きばかりではいけませんが、インターネットを使って母国のテレビ番組を見たり、母国語で友達や家族を話す機会を作ったりして、自分自身のバランス管理をするのも国際結婚を続けるための大切なスキルの一つです。

まとめ

1. 出会った時に使った言語のままで結婚生活というケースが多いが、子供が生まれるとこれも変わる可能性が高い。

2. 国際結婚に大切なのは、新しい言語を学ぶことよりも、相手を理解しようと努めること。

3. 結婚生活に無理は禁物。生活の中に母国語で過ごす心地よい時間を確保すること。

国際結婚に限ったことでなく、それぞれの夫婦にはそれぞれの夫婦のやり方があります。長い結婚生活を送るためには、他のものに縛られ過ぎず、無理しすぎず、自分たちのペースで進んでいくことが大切です。

(コラム:Aさん●カナダ在住の在宅ライター、カナダ人男性と国際結婚)

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