本当はどうなの? ハーフの本音とバイリンガルの現実

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「学校のクラスに一人はハーフの子がいる」とも言われ、国際結婚も珍しくなくなったこの時代、モデルやタレント、アナウンサーにスポーツ選手などと芸能界、スポーツ界で活躍する「ハーフ」も本当に多くなりましたよね?フランス人の父親を持つ滝川クリステルさんは語学堪能で知的なイメージがあり、2020年の東京オリンピック招致活動の舞台で英語とフランス語でスピーチを行う大役を果たしました。また、メジャリーガーとしてテキサス・レンジャーズに所属するダルビッシュ・有選手も父親がイラン人、母親が日本人のハーフで、恵まれた体格と運動能力で現地の選手たちに引けをとらない活躍を見せています。

でも、そんな中で、世間が持っているハーフが「特別」というイメージや、「ハーフ=バイリンガル」と直結されることにギャップを感じる部分も少なからずある訳で……。

普段、なかなか知ることのできない「ハーフ」や「バイリンガル」の実態についてお伝えしたいと思います!

ハーフのイメージ

かつて、「ハーフ」と言えば、欧米人と日本人の国際結婚をした夫婦の間に生まれた子どもというイメージが強かったのではないでしょうか?そんなことから、「ハーフ」に対する世間のイメージとは……

・スタイルが良く美形。

・小さい頃から二ヶ国語の環境にあるため自然とバイリンガルになれる。

・インターナショナルに通っているハーフがほとんど

・家庭が裕福

と、言うように「勝ち組」のような華やかな人生を歩んでいるように思われているのが多いみたいですね。

それでも、最近は欧米のみならずアジア系、アフリカ系などハーフの親の国籍も多様化していたり、インターナショナルスクールではなく、日本の学校に通うハーフも多くいたり、これまでのステレオタイプのイメージが変わりつつあるのかも知れません。

 

ハーフの本音

では、実際のところ、世間一般で描かれているイメージについて「ハーフ」である彼、彼女たちはどのような思いを抱いているのでしょう?

前述のような世間でのイメージに対して複雑な思いを持つハーフの人も多いようです。例えば……

・外見を見て初対面でいきなり「英語しゃべってみて」と言われたり、外国人扱いされること。(アメリカ人とのハーフ)

・日本で生まれ育っているし、教育も日本で受けてきているのに、今、日本との関係が悪いという事情で、暗に政治的な話を振ってきたり、差別的なことを言う人がいたりするのが嫌だ。(中国、韓国のハーフ)

・欧米人とのハーフだと「すごい~!」という反応なのに、アジア系だと「ふ~ん」という感じで何となく下に見られている印象を受ける。(フィリピン人とのハーフ)

 

など、周囲から外見や国籍で判断されがちなことに対して戸惑いを感じているハーフが多いようですね。周りは軽い気持ちで聞いたり、発言していることでも、本人たちは思いの他、気にしていたり、自らのアイデンティティーについて悩んでいたりするもの。「外見」と「国籍」そして「個人」を安易に結びつける言動には気を付けたいものですね。

 

ウエンツ英二さんがお笑いにしつつもハーフのイメージと実態について語っています。やはりタレントさんのハーフ仲間の間でもいろいろあるようですね↓

 

 

バイリンガルの現実

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そして、もう一つハーフについて回る「バイリンガル」のイメージ。私も国際結婚をしてハーフの子どもたちを育てている身ですが、「ハーフであれば自然とバイリンガル」という世間のイメージには「No!」と声を大にして言いたいです。確かにハーフの言語環境は必然的に多言語に於かれることも多く、また、子どもであれば言語の習得は大人と比較しても速度が早いと言えます。しかし、これらの条件が全てのハーフに当てはまる訳ではなく、兄弟や性別によっても習得の能力や速度には個人差がかなり出ることも事実です。

 

過度な期待やプレッシャーは禁物

 


それでも、やはり、親の立場としては「両親の両方の言語を覚えて欲しい。」と望む人も多いことと思います。また、周りのハーフに対するイメージのプレッシャーなどから子どもについつい期待をかけてしまいがちなところがあるかも知れません。

特に、小さいうちは会話だけでも問題ありませんが、小学校入学を前にすると文字の読み書きという「学習」の問題が出てきます。あまりに「両方の言語を」と親が過度な強制や無理強いをしてしまうと、かえって子どものストレスやプレッシャーとなり言語習得や学習への意欲を失う結果にもなりかねず、無理は禁物です。

バイリンガルは親の努力も必要ですが、やはり、子どもが育っている国や学習環境、子どもの能力を見極めながら、その子に合ったやり方を見つけてあげるのがベストと言えるでしょう。

まとめ

1 「ハーフ」の彼らにとって、特別視されたり、何気ない外見や国籍に関する発言は予想以上に負担になっている部分があります。

2 「バイリンガル」は全ての「ハーフ」が無条件でなれる訳ではなく、環境や個人の言語能力によるところが大きいです。

3 日本もどんどん国際化する中で、「ハーフ」や「バイリンガル」に対する先入観がなくなり、理解を持ちすみやすい社会になるといいですね。

(コラム:Mさん●韓国在住、日本と韓国のハーフを育てるママさんライター)

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