孫にはバイリンガルに!? 切なる祖父母の思い

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ハーフの子どもを持つ親にとって子どもが自分の親……つまり子どもにとっての祖父母と会話や意思の疎通ができるかどうかは重要な問題の一つであると思います。これまでにも「子どもは言語習得の吸収力が大人と比べて優れている」という点を述べてきましたが、あくまでこれには個人差があるということも忘れてはなりません。ですから、ハーフの全ての子どもが両親の母国語をそれぞれ話せる「バイリンガル」であるという訳ではありません。 

それでもハーフの子どもを持つ親の多くが「子どもにはバイリンガルになって欲しい」、「自分の親と子どもがコミュニケーションを取れるようになって欲しい」と言う本音を持ち願っているのではないでしょうか?

ハーフの子供に対して、親の立場からの思い

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私の友人で台湾人の男性と結婚し、日本で子どもを育てている人がいます。彼女の子どもたちは日本の公立小学校に通っていて、家庭では日本語がメインとなっています。台湾語を全く理解できないと言う訳ではありませんが、やはり、台湾人である父親が忙しく、父親と会話する時間が限られてしまっていること、学校や母親との会話は日本語であることなどから台湾語はどうしても弱くなってしまうようです。

夏休みなどを利用して一年に一度は祖父母に会いに台湾に出かけているそうですが、彼女が気を揉むのが「子どもたちが祖父母ときちんとコミュニケーション取れるか?」ということ。なかなか会うことができない孫との再会を心待ちにしている義両親が子どもたちとの会話が通じずがっかりすることがあってはいけないと、「嫁」としての立場からの思いもあるようです。

また、オーストラリア人の夫と結婚し、オーストラリアに在住する女性の場合は、子どもたちの言語が英語がメインで日本語は片言であると言います。ある時、彼女は子どもたちを連れて数年ぶりに日本の実家に帰りました。孫たちとの久々の再会を心待ちにしていた祖父母ですが、意思の疎通ができないことが度々起こり、その度に子どもと両親の間で通訳をしなくてはなりませんでした。孫たちと言葉が通じないことに段々と苛立ちを感じた両親と遂には喧嘩になってしまいとても気まずい雰囲気になってしまったと言います。

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私自身も日韓ハーフの子どもがいますが、普段は韓国に住んでいるため、子どもたちの休みを利用して日本に帰ります。一番上の長男は小5ですが、今のところ日本語と韓国語を同レベルで話すことができるバイリンガルです。このため、日本に行っても自分で買い物をしたり、何かを聞くことができ不自由することがありません。一方の次男は今年6歳になりますが、現在は日本語も言っていることは理解できるものの、発する言葉は韓国語がメインという感じになっています。このように兄弟でも差がある状態です。

次男にももっと日本語を覚えてしゃべって欲しいという思いは本音としてありますが、やはり、強制や無理強いは禁物であると思っていることや、まだ6歳という年齢でもあるため、彼の興味が向いた時やペースに合わせて教えていけたらいいかなと思っています。

ハーフの子供に対して、祖父母の立場からの思い

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ここまではハーフでバイリンガルの親の立場から見た「子どもと祖父母の関係」についてを述べてきましたが、「祖父母の立場」から見た「ハーフの孫」への思いとはどのようなものでしょうか?

やはり、孫が両親それぞれの言葉を習得したバイリンガルである場合、意思や言葉の疎通もスムーズにできることは嬉しいようで、それを望む人が多いように思われます。その逆で、孫が日本語を上手く話せない場合などは、やはり気持ちのどこかに、血がつながった孫でありながら他人のような遠い存在に感じてしまったり、淋しく感じてしまうのが本音のようですね。

ただ、遠方でしかも海外ともなると、会える機会も限られているのが現実でもあります。
折角の限られた時間だからこそ、孫との時間を大切にし、思い出をたくさん作れるのが良いのではないでしょうか?

まとめ

1.親の立場としては自分の親である「祖父母」と孫である「子ども」の意思の疎通ができて欲しいと願う。

2.「祖父母」の立場からしても「孫」と直接言葉を交わせないのは淋しく感じ、できればバイリンガルになって欲しいと願うことが多い。

3.しかし、子どもたちの言語が偏っていたり、祖父母との直接の意思の疎通が難しい場合、時として摩擦が起こってしまうこともある。

4.子どもの言語習得の能力やスピードは個人差が大きいため、子どもには親や祖父母の希望だけで負担をかけることはしてはならず、祖父母にも理解を求めるようにする。

やはり、孫、親、祖父母の間での相互理解が大事であると思います。お互いが自分の理想や考えだけを押し付けてしまうのでは衝突も起きかねません。お互いの思いを尊重しながら良い関係と時間を築いていけるといいですよね。

(コラム:Mさん●韓国在住、日本と韓国のハーフを育てるママさんライター)

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