「バイリンガルにさせるには? 」バイリンガルの定義と目標設定

スポンサーリンク

ハーフや海外で長年暮らす子どもを持つ親は子どもの「言語教育」に強い関心を持っている人も多いと思います。また、多言語の環境にあれば「子どもにはバイリンガルになって欲しい」と願う気持ちも出て来ることと思います。

しかし、一口に「バイリンガル」と言っても定義はさまざまであると同時に、多言語を習得することは、いくら「吸収力がある」と言われている子どもでも容易なことではありません。私自身も海外で育児をしている中で、現在でも試行錯誤をしながら子どもたちの言語教育を行っています。
ミックスクラブ ハーフ22-1
今回は子どもを「バイリンガルにさせるには」親としてできること、注意や心がまえなどいついて考えて行けたらと思います。

バイリンガルの定義って?

そもそも「バイリンガル」とはどのようなレベルを以って言うのでしょうか?

「バイリンガル 定義」というキーワードをもとにネットで検索してみると実にたくさんの情報がヒットします。

ある言語教育のサイトでのQ&Aです。質問者の方の質問は、転勤に伴い英語圏に家族で引っ越すに当たり、子どもたちは英語が全くできない状態だが、3年間の滞在予定期間中に子どもたちは「バイリンガルになることはできるか?」というもの。

これに対して回答者からの開口一番の回答は「何をもって『バイリンガル』とするか?」というものでした。続けて回答者の方は「両方の言葉が流暢に話せることか?」、「会話に加えて読み書きも完璧な状態を望むのか?」、また続けて「両方の言葉は話せるものの、場面に応じた言葉の使い分けが上手くできない場合はどうするのか?」と言った点を指摘した上で、「言語習得は習得の能力、スピード、子どもの性格、気質が大きく関係し、それによってレベル(水準)も変わってくる。」と述べています。そして、最後に「どこの段階までできることが「目標レベルのバイリンガルか」を家庭で基準を明確にした上で言語教育を行うべきと結んでいます。

スポンサーリンク





私自身はこの回答者の方の考えにほぼ同意の考えを持っています。一般的に「子どもは大人に比べて吸収力があるため語学の習得も早い」というのはある意味本当であると思います。よって、長期滞在による現地校への通学などを経て、特に「話す」という分野に於いて言葉を習得するチャンスは格段に見込みがあると言えます。

しかし、年齢が未就学児など低年齢である場合、「話す」ことだけに比重を置いておけば問題はありませんが、小学生以上の場合は、「話す」ことに加えて「読む」、「書く」といった学習に於いての「言語」が必要になります。多言語を「話す」ということは比較的に簡単にマスターできたとしても、さらに「読む」、「書く」といったところまでも同レベルにするのは簡単なことではないと思います。特に「読む」、「書く」と言う分野の「学習言語」は幼少期に確立させないと中途半端になり、その後の学力にも影響を及ぼしかねないとも言われています。

このように、長い目で見て、「子どもが主にどこの国で教育を受けて、何語で教育を受けるのか?」という点を見越した上で、子どものレベルに合わせた「バイリンガルの目標」を設定することが一つのポイントであると思います。

子どもによって語学センスには個人差がある

ミックスクラブ ハーフ22-2
一口に「子どもをバイリンガルにさせる」と言っても、まず「大人より吸収力や柔軟性がある」と言われている子どもと言えど、「語学センスには個人差がある。」ということを忘れてはいけません。

これは、性別ではもちろんのこと、同じ親から生まれた兄弟であっても、言えることであります。例えば、私には三人の子どもがいて韓国で育児をしています。上から、長男、次男、長女という構成です。現在、末の子どもはまだ1歳になったばかりで、単語を少しずつ発し始めている段階でありますが、女の子のせいか、また上に兄二人がいることもあってか、三人の中で一番、言葉に対する反応が早くに始まっているという印象を受けます。

次男は、現在のところ「日本語」よりも「韓国語」が強く、「日本語」はこちらが話すことを聞いて理解はしているものの、自分から話すのは苦手といった感じです。それでも、本が好きで日本語の本にも興味を示しているため、読み聞かせをしながら、無理なく進めていけたらと思っています。

そして、長男は幼稚園の頃から小学校低学年まで3年ほど、海外で過ごした経験があるため、外国語を「話す」ということについては、長けていて、小学校高学年になった現在でも「語学」関連の科目は得意です。しかし、その反面、韓国に帰国後に思っていた以上に学校の学習に適応していくことに苦労をしたことも事実です。海外在住時に、帰国後のことを見越して、現地の「補習校」に通うなどをして対策をしていたこともありましたが、やはり、周囲のクラスメートとの「読み」、「書き」に関する差は大きかったです。

それでも、幸い、公立校でありながら海外からの帰国児童や外国人児童を集めた特別クラスを設置した学校に転入したことで、学習での言葉の問題も解決されました。今後は、「語学が好き」という点を生かして留学や語学の勉強の選択ができればといいと思います。

まとめ

1. 「バイリンガル」としての「レベル」を家庭内や親子で話し合い設定することが重要。

2. 就学年齢に達すると「読む」、「書く」といった学習の言語が重要になる。

3. 「語学センス」には兄弟、姉妹と言えど、個人差があるため、家庭内では一人ひとりに合った言語教育やケアを行うことが大事である。

まずは、子ども一人ひとりに合った「バイリンガル教育」を見つけ、「バイリンガルにさせる」ための目標設定をしていってみてくださいね。

(コラム:Mさん●韓国在住、日本と韓国のハーフを育てるママさんライター)

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう