そんなことで夫婦喧嘩!? 国際結婚の喧嘩事情

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どんなに仲の良い夫婦でも、喧嘩を一切しない夫婦なんていません。確かに喧嘩の頻度や大きさはそれぞれの夫婦によって違いますし、中にはめったに喧嘩をしない夫婦もいるかもしれません。

しかし、他人同士が家族となり一緒に生活を共にするわけですから、全く喧嘩をしない夫婦を目指すのは無謀とも言えます。この点においては国際結婚であろうと、日本人同士の夫婦であろうと、大きな差はないと言えます。しかしながら、喧嘩の内訳には国際結婚夫婦ならではの喧嘩もあるのも事実です。国際結婚夫婦の喧嘩にはどのような特徴があるのでしょうか。

文化の違いから起こる喧嘩

「頭ではわかっている」ということと、「生活の一部として直接的に関わってくる」ということは、別物です。文化の違いを頭では理解していて尊重するつもりでいても、それが自分の生活に変化をもたらす場合、人はどうしても不快に思ったり、不安に感じたりします。慣れ親しんだ自分の習慣を変え、新しいものに慣れるまでにはある程度の時間も要します。

それぞれの国や地域で作られた文化がそれぞれ違うのは当たり前。例え相異なる文化がぶつかったとしても、それは誰のせいでもないし、どちらかを責め負かして決着がつくものでもありません。喧嘩をしていてもお互いに相手が一方的に悪いと思っているわけでもないし、どこかで仕方のないことだということもわかっていたりします。ただ、誰しも感情を持つ人間。聖人君主のようには生きられません。怒りをどこかにぶつけなければ、健康的に日常を送れないのです。

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制度によるストレス

日本で生まれ、日本国籍を持ち、日本で働く。母国を離れると、この当たり前のことが当たり前にできないことが多くあることを知ります。外国人が母国以外の国で働くには、就労ビザを申請し、その国の政府から許可をもらわない限り、正当に働き、賃金を得ることができません。多くの場合は、その就労ビザをもらうまでにある程度の時間がかかると言われています。その間にできることと言えば、ただただ待つことです。国によってはその通知がどのくらいで届くのか教えてもらえないこともあります。期限を知っていれば、カウントダウンをすることで気分を上げることができますし、予定を立てることができます。一番しんどいのは、それが明日届くのか、3か月後なのか、はたまた1年後なのかわからない時です。
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もちろん、待っている間は就労以外の様々な方法で有意義に過ごすのが理想ではありますが、実際問題、経済的にパートナーに頼りっきりになります。また、日本のような「働かざる者食うべからず」の文化で育った人には、働ける健康な体があるにも関わらず仕事をできないことで、自分の存在の意義を見いだせなくなったり、精神的に辛い思いをすることもあります。これ以外にも、移民制度だったり、言葉の問題だったり、就労ビザが下りても仕事がなかなか見つからなかったり。母国以外の国で生活を始めるということは至るところにストレス=喧嘩の種という爆弾が落ちている状態です。小さなきっかけで誤爆することだってあるし、他人に引火されることだってあります。

母国語以外で喧嘩をするということ

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さて、国際結婚した夫婦は何語で喧嘩をするのでしょうか?おそらく普段の生活で使っている言語だと思います。その言語が、どちらか一方にとっては母国語で、もう一方にとってはそうでない場合、母国語でない言語で喧嘩をする方が一方的に不利と言えます。

しかしながら、逆に母国語でないという強みもあります。どんなに流ちょうに話せても、第二言語は第二言語です。特に教科書から学んだ言語で、見知らぬうちに身に着いた母国語でない場合、母国語に比べて言語に感情が追い付かないという経験はないでしょうか?
つまり、頭ではそれらが汚い言葉であったり、罵るような言葉であるとわかっていたとしても、それらの言葉を投げつけられたときに、脳の中でワンクッションおくことで、どこか冷静にその言葉を客観的にとらえていたりします。

もちろん個人差はあると思いますが、無意識のうちにカッとなって感情のままに母国語で喧嘩するのとは、少し違った喧嘩としえるかもしれません。うまく言葉が出てこないストレスはあっても、感情そのものが疲労するストレスは少ないかもしれません。

まとめ

1. 誰が悪いわけでもないことを知りながら喧嘩をすることもある。

2. 制度によるストレスに引き起こされる喧嘩がたくさんある。

3. 母国語以外での喧嘩には、感情に流されず客観的に言葉を受け入れる強みもある。

喧嘩のいいところは仲直りができるところ。喧嘩の要因が少し増える国際結婚夫婦は、どんなに喧嘩しても「同じベットで寝る」「いってきますのキスは必ずする」など、喧嘩が多い分、喧嘩の後のルールもしっかり作っている夫婦も多いのかもしれません。

(コラム:Aさん●カナダ在住の在宅ライター、カナダ人男性と国際結婚)