ハーフって何人!? 実はあまり知らない国籍のこと

スポンサーリンク



ミックスクラブ19-1
国際結婚が増えている昨今、国籍の異なる両親から生まれた子供たちもたくさん増えています。日本人の両親から日本の地で生まれた子が日本人であることになんの疑問もわきませんが、さて、片方の親のみが日本人である、いわゆるハーフと呼ばれる人たちの国籍は一体どこなのでしょうか?そしてそれは、誰がどのように決めるのでしょうか?

国籍ってどうやって決まるの?

国籍だけにかかわらず、日本の様々な文化や制度は、血のつながりに重きを置く考え方に基づいて作られた傾向があると言えます。まさに「血統主義」です。つまり、親の国籍によってこの子の国籍も決まるという考え方です。「血統主義」の場合は、例え日本以外の国で生まれたとしても、両方の親、または、少なくとも一方の親が日本国籍保持者である場合は、子供も日本国籍を認められます。出生届を出すことで、戸籍も与えられますし、日本国民としての様々な制度が利用できます。

しかし、世界の他の国々の中には、「生地主義」という考え方で国籍が決まる国々もあります。「生地主義」に従うならば、親の国籍にかかわらず、子供は出生した国から国籍を認めてもらうことができます。例えば、日本人同士の夫婦から生まれた子供であっても、出産した国が「生地主義」を取っている国であれば、子供に対して出生国の国籍が認められるということです。

スポンサーリンク




国籍が二つ!?二重国籍問題

さて、どちらの方法で国籍を決めるにしろ、国際結婚夫婦の間に生まれた多くの子供たちは二つの国の国籍を認められる状況になり得ます。また、実際に世界の多くの国々では二重国籍の保持が認められています。二重国籍の認められていない日本ではあまり考えられないことですが、世界にはパスポートを二つ保持している人もいて、旅行先によって使いやすいパスポートを使い分けている場合もあります。
ミックスクラブ19-2
そんな中、日本は世界の中でも数少ない二重国籍を認めていない国の一つです。例え日本人と国際結婚した夫婦の間に生まれた子供が、日本と日本以外の国の国籍を持つ権利を認められたとしても、基本的にはどちらかを選ばなければなりません。状況によって決定を延長する猶予が認められたりもしますが、最終的には日本国籍を保持するか、または放棄するかを決定し、その手続きをしなければならないものとなっています。

ただし、法律上ではそう決められていても、二国間の独立した政府が一国民の情報を交換し合うなんてことはないので、基本的に各政府への報告は自己責任という形になります。二重国籍状態の方が両方の国の制度を便利に利用し、使い分けたりできることもあり、また、報告をしなかったとしても罰則がないので、非常に曖昧な規則といえます。実際には二重国籍を持った状態のままの人も多く、これがいわゆる二重国籍問題です。これからの情勢によっては、変わり得る可能性の非常に高い法律の一つと言えるかもしれません。

ハーフのアイデンティティーとは

ミックスクラブ19-3
多くのハーフの人たちは自分自身のアイデンティティーを見いだすまで、他の人よりも時間がかかるとよく言われます。特に日本のような島国で閉鎖的な文化の国で生活する場合はなおさらです。国籍上は日本人であっても、見た目の違いなどにより、どうしても同じ日本人として受け入れられにくかったり、本人は日本人のつもりでも、周りがそのまま受け取ってはくれないということもあるようです。ずっと日本に住んでいても、そのような環境や生活のなかで、足が地にしっかり着いていないと感じたり、この国に属していないという感覚を持つことも多いようです。

海外に行って初めて母国の良さに気づいたり、世界で活躍する同じ母国の人たちを自然に応援したくなったり、このようなゆるぎない思いをナショナリズムや愛国心と呼ぶのかもしれません。ハーフの人たちの中には、このような感情をなかなか自然に持てない人も多く、自分はどこからきたのか、どこに属しているのか、悩みながら人生を送る人も多いのです。

まとめ

1. 国籍の決まり方は国によって違う。

2. 世界には二重国籍を持つ人もたくさんいる。

3. 国籍とアイデンティティーは別物。

時として憧れの的となるハーフですが、実際にはハーフゆえの悩みもたくさんあるようです。国際結婚が増えるとともに増えるハーフの子供たち。人種にかかわらず、国籍にかかわらず、ハーフだからではなく、それぞれが自分らしく人生を送ることができるのが理想です。

(コラム:Aさん●カナダ在住の在宅ライター、カナダ人男性と国際結婚)