愛があれば大丈夫!? そんなに単純じゃない国際結婚

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ミックスクラブ9-1
同じ日本国内でも地域によって大きく差の出る文化の違い。方言はもちろん、味付け、伝統行事の習わしなど、数え挙げるときりがありません。一般的に知られているものもあれば、一緒に住んでみて初めて分かることもあります。同じ言語を使い、比較的小さな国の日本国内でもこれだけ違いがあるわけですから、国を超えるとなると大きな違いがあるのは当然。文化の違いは頭ではわかっているけれど、実際に経験してみないとなかなか現実味がないのも事実です。

国際結婚カップルは、よく言われる文化の違いにどう向き合っているのでしょうか?

「常識」も、「普通」も、あなただけの固定概念

今まであなたの思ってきた「常識」や「普通」という観念は、あくまでもあなたと、あなたの周りの人々、特に比較的あなたに近い人が持っている感覚的な同属意識でしかありません。あなたの思っているそれらが、他の人にとっても同じ感覚だとは思いこむのは危険です。

例えば、新品ではない洋服一つを例にあげてみましょう。ある人は、この服を明日も着ようと思います。ある人は、服そのものの質はまだ悪くないけれど、自分の好みではなくなったから、寄付しようと思います。またある人は、もう質が悪くなったものだからもう処分した方がいいと思います。一つの洋服を見て、それぞれが下す判断は様々です。これらの決断に正解はありません。すべてが正しくもあり、全てが間違っているともいえます。人それぞれ洋服に求める質の水準が違うので、唯一の正解なんて、誰にも決められないのです。

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日本の中でいわれる常識や普通は、日本を一歩離れると必ずしもそうとは限りません。特に日本は島国でもありますので、日本を離れるという行為は、必然的に海を渡ることになります。陸続きで隣国とつながっている他の国々よりも、島国である日本が外国に対して閉鎖的で孤立的であることはよく言われることです。

その国土的特徴によって日本特有の素晴らしい文化や伝統が生まれたこともまた事実です。決して卑屈になったり、必要以上に世界に合わせる必要は決してないと思います。しかし、自分にとっての常識がすべての人に共通するものではないということを、常に頭の片隅においておくことは大切です。

主役の二人がしたいことを

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国際結婚に限らず、結婚式の準備で揉めるカップルはたくさんいます。むしろ、揉めないカップルなんていないのではないでしょうか?もちろん、大きな式にすればするほど新郎新婦に降りかかる危機の頻度は増します。「いい式にしたい、出席者みんなに喜んでもらいたい。」純粋にそう思えば思うほど、困難が待ち受けます。

自分の経験も踏まえて、私が友人にアドバイスするのは、「主役の二人がしたいことを少々自分勝手にしなさい」ということ。周りの人のことをいろいろ考える気持ちもわかりますが、主役の二人が少々おかしなことをやっていても、飛び切りの幸せな笑顔を見せられれば周りは何も言えなくなるものです。

このエピソードは、国際結婚生活にも通じるところがあると思います。いい意味で諦める勇気や、開き直る勇気を持つことも時には大事です。一番重要なのは、周りがどう思うかでなく二人がどうしたいのか、何が二人の幸せなのかということです。

二人で新しいものを作る

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二つの違うものが一つのものになるとき、その後の道は三つしかありません。片方が一方に無理をして合わせてやっていくか、お互いに譲れずに結局別々に戻るか。そしてもう一つは、融合させてよりよい新しいものを作るか。

文化の違う二人がひとつの家族になるには、それぞれが妥協できる点、できない点を上手にバランスを取り合って、二人ならではの新しい融合文化を作っていくことです。そうして出来上がった二人の文化は、他の夫婦から見れば少し変わっているかもしれないし、母国の人から見ればおかしなこともたくさんあるかもしれないけれど、それでいいのです。大切なのは、二人が二人らしく、心地よく生きていける夫婦生活を送ることです。

まとめ

1. 自分にとっての常識が相手にも共通するものではないということを、頭の片隅においておくこと。

2. 時には潔く諦めることや、開き直る勇気も大切。

3. 二人ならではの新しい融合文化を作っていくこと。

こうしてみると、これらは国際結婚だけでなく、これからのグローバル社会で生きていくすべての人に求められるスキルだと言えると思います。

(コラム:Aさん●カナダ在住の在宅ライター、カナダ人男性と国際結婚)