カナダ人と結婚した私ですが、まさか自分が国際結婚するなんて思ってもみなかったです。
ただただ普通に、出会って、相性が良く、結婚にまで至って、相手がカナダ人だったというだけで、国際結婚となったんですよね。
子供の時に垣間見た国際結婚カップルの生活
田んぼに囲まれた片田舎で育った子供時代。もちろん外国人は今以上に物珍しい存在で、英語授業の一環として地元の学校に外国人が派遣された日には、小学校全体が少しパニックになるような、そんな小さな町で子供時代を過ごしました。
高学年になる頃、母親が隣町でアメリカ人の旦那さんと日本人の奥さんが運営する個人英語塾の情報を手に入れてきました。少々教育熱心だった母の強い意向もあり、その塾に通うようになった私。私の人生において、実際の国際結婚カップルに初めて会った瞬間でした。旦那さんが自分で建てたというロッジのような自宅は、明らかに周囲とは違う雰囲気を醸し出し、自宅に隣接された塾教室には、彼らのハーフの子供たちがちょくちょくやってくることもありました。
今はどこで何をされているかもわからないのですが、今から思えば、あのご夫婦との出会いは、私の人生において国際結婚を随分身近なものにさせてくれたのかもれません。
見切り発車での海外進出
高校に入って他の教科の成績はみるみる落ちてしまった私ですが、英語の成績だけはかろうじてキープできていたところがありました。成績がいい教科は得意科目になり、好きにもなるし、興味もわくもの。英語力をつける為に大学に入学し、それを機に片田舎の地元を離れ、一人暮らしを始めました。洋画を毎日のように見て、海外からの留学生も多く、外国人がより身近な存在になるのは、自然な流れだったような気がします。
しかし、いつまでも学生ではいられません。就活に軽く挫折しかけていた私は、ワーキングホリデーという道を模索し始めました。大学卒業後、フリーターをしながらお金を貯めて、海外に行くと大口をたたいた私ですが、親がくれた2年間という猶予はあっという間に過ぎ、タイムリミットは近づくのものの、肝心なお金は貯まらないまま。それでも、意地だけで航空券と数か月の滞在費程度のお金を持って、私はカナダにやってきました。
本当に先のことを考えていない見切り発車でした。
自分でもよくそんなことできたなぁといまだに思うし、親もよく許したなぁと思うのですが、私の頑固さを一番わかっていたのは母親だったので、反対して喧嘩別れするよりも、心配しながらも送り出してやる方がいいと考えてくれたのかもしれない、と今さらながら思います。
結婚しようと思った人が外国人だった
1年で帰国するつもりでカナダでのワーホリ生活を始め、カフェでの仕事の傍ら、ボランティア活動に参加し、今の主人と出会いました。最初はボランティア仲間数人で一緒にご飯を食べに行ったりしていました。私の英語力を気にせず、色々話しかけてくる人だなぁ、とは思いましたが、まさかその後、その人と付き合うことになり、ましてや結婚することになるなんて、その時は思いもしませんでした。
国際結婚というと、相手が外国人ということに重点を置かれがちですが、私個人の立場で言わせてもらうと、外国人だから好きになったわけでも、結婚したいと思ったわけでもない気がします。だだ、そう思った人が外国人だったという、結果論の方がしっくりきます。国際結婚経験者として言えることは、国籍はその人の個性のひとつにしかすぎません。やはり長い結婚生活を続けるには、人間性の相性の方がよっぽど大事だと思います。
(カナダ在住Aさん:カナダ人のご主人がいる海外在住ライター)
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