香港、タイ、ベトナムみたいに屋台外食産業が発達していないネパールですが、最近、やっと、家族で外食する人々が増えてきたように思います。
食のストレスも多いネパールでの国際結婚生活、友人でも誘って、たまには外で美味しいものでも食べましょ!ってそういう日だってあります。
でも、ご注意を! 食のタブーにカースト制度、考慮しなくちゃいけないことも結構あったりするのです。
ベジタリアンですか?ノンベジですか?

ネパールでは、宗教や民族ごとの食のタブーが多いせいでしょうか?アジアの中ではあまり外食文化が発達してない気がします。
「ベジタリアン?それともノンベジですか?」
ネパールで、ネパール人の知り合いを誘って外食に行く場合、まずは、その相手がベジタリアンかそうでないかを確認する必要があります。
ベジタリアンでなくても、食べる肉に限りがある場合も結構あるのです。ヒンズー教徒が多いので牛肉はまずだめですが、それ以外にも、四つ足は食べないとか(鳥肉はオッケーってことですね)、水牛はいいけど豚肉はダメとか、あれやこれやタブーがあって、しかもタブーが宗教や民族や家によって違うのでやっかいです。
その上、 実生活上ではまだカースト差別が残るネパール、低いカーストの人が作ったものは食べない、低いカーストの人と同じテーブルでは食べない、なんていう人もまだまだいたりして…。
外食産業が発達しなかったのもわかるような気がします。日本で人を食事に誘う時、そんな心配をしたことがなかったものだから、最初はとても戸惑いました。
庶民派モモ(餃子)から、おしゃれなピザやカプチーノへ

食のタブーや生活習慣により、あまり発達しなかったネパールの外食産業の中で、健闘しているのがカジャ屋さんです。カジャというのは、1日2食が基本のネパールにあって、朝ごはんと晩御飯の間、小腹の空いた時に食べるおやつ的軽食のこと。
そして、ネパールのカジャの王者といったらモモでしょう。ここでいうモモというのはネパール風の蒸し餃子のことで、具の味付けはカレースパイスで、タレは唐辛子入りの辛いソースで、私も時々食べにいきます。
オフィスの午後の休憩時間や、休日のお出かけで、ちょっと何か食べる?という時、ダントツ人気の国民的オヤツといえるでしょう。
ただ、最近は、洋食の人気が高まってきています。宅配のピザ屋が登場して、ピザもずいぶんとポピュラーになったように思います。
昔は人気のなかったエスプレッソ系のコーヒーも若者や外国経験のあるネパール人の間では、ちょっと格好いい飲み物として飲まれるように…。
誰かの誕生日なのか、学生のグループがピザ屋で飲み食いしている風景も20年前には見られなかったこと。だんだん、ネパールもそういうところがオープンになりつつあります。
子連れに優しいネパールのレストラン
そんなわけで、家族連れ、子連れの外食も増えてきたネパールですが、子連れにとっては優しい環境にあります。
ここでは、当然のごとく子供はうるさいものだし、(だいたい大人もうるさいですけどね)少々子供が騒ごうと、誰も文句を言ったりしません。
それにね、ネパール人って子供大好きなんです。赤ちゃん連れだったりすると、ひょいっと赤ちゃんを抱えてあやそうとします。いや、あやすためというよりは、赤ちゃんをおもちゃにして楽しんでいるという方が近いかな?
娘が4歳ぐらいの時だったか、ウエイターに抱っこされて厨房へ連れられ、フレンチフライをもらって帰ってきたりして。
でも、お母さんとしては、助かります。ウエイターが面倒をみてくれている間ゆっくり食べれましたもの。
食べ物のタブーに関しては神経質なところがありますが、そういうところはおおらかで、そういうネパールだから、今まで住んでこれたのかなあと思います。
(ネパール在住Cさん:ネパール人のご主人と高校生のハーフの女の子がいる海外在住ライター)
ネパール在住のCさんのブログ記事一覧
・私の人生を変えた国際結婚、 ヒマラヤの国ネパールの花嫁に…
・ネパールで国際結婚したからわかる、嫁という立場から見た家族
・国際結婚カップルの食生活、ネパールでは郷に入れば郷に従え!?
・ネパール人との国際結婚、〝ない〟ことずくめの日常生活を楽しむ!?
・ネパールの結婚式、国際結婚組は 伝統重視派とシンプル派に分かれる
・ネパールの国際結婚、仕事があるかどうかが、住めるかどうかの分かれ目
・ネパールの国際結婚生活、小さな違いはストレスであり発見であり!
・ネパールの国際結婚組の悩みNO.1は、ディープすぎる親戚付き合い!かな?
・国際結婚外国人のネパールでの出産、案ずる前に産んでしまおう!
・ネパール人とのハーフ、名前選びは司祭任せか、親が決めるか?
・ネパールのハーフの子、第一言語はネパール語でも日本語も覚えて欲しい親心
・ネパールのハーフ達は、バイリンガル? いえいえ、マルチリンガルも当たり前!
・ネパールにおけるハーフの子供達の悩み、アイデンティティはどこにある?
・ネパール人と国際結婚した私のこれから の人生、まだまだここからでしょ!
・ネパールの子育ては摩訶不思議がいっぱいだけど、郷に入れば郷に従え!
・ネパール人と国際結婚を考えている人へのささやかなアドバイス