日本の大学で英語教師していたイギリス人夫と出会ったのはたぶん15年前くらい。
しかし、この時の私はオーストラリアへワーホリのビザを申請する準備をしてました。
オーストラリアの事を聞きたくて、イギリス人女友達から同僚のオーストラリア人を紹介してもらうはずが、何がどう間違ったのか、全く関係ない人を紹介されてしまいました。それが夫でした。
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無知って怖い。イギリスて?何があるの?楽しいの?
紹介予定だったオーストラリア人の彼も夫もよくある名前(太郎みたいな?)の同名。
私は確かにオーストラリア人と言ったはずが、そこにいる人は真逆の国イギリス人。
座敷席にでかい体を小さくして正座姿はとても申し訳ない感じのヒシヒシ感が半端なくあふれていました。
私自身、イギリスについて無知だったので良い機会だからとイギリスの事聞いてみたくなり、少し話をする事に。
これが、ウィットでユーモアの含んで、とても興味深かった!
いやぁイギリスって、フィッシュ&チップスだけじゃないのね。
そんなこんなで、知らない間に付き合う事に。
そして、母から「まず一緒に生活をするべきだと、ましては外国人、生活して無理だと思えばすぐに別れなさい!」とさ。
それでいいのか?
大晦日の夜、大好きな羽毛布団と少ない荷物を持って引越し
母は異国異文化にボーダレスで外国人友達を連れてきてもウェルカムな人だから一番最初に紹介済み。
そう言えば、ちゃんと父に紹介してなかったから新年の挨拶のついでに紹介。
父親はどうかな?と思ったら「英語じゃ通じねぇだろう?!中国語なら俺は話せる!」とお門違いな事を。
国際カップルにある心配ネタ、親の理解は我が家ではまさに要らぬ心配でした。
あれ?人生の方向が思い切り地球の反対側へ向いてしまった!
その頃具合を悪くしていた祖母が亡くなりました。
葬式は家族だけで執り行い、火葬場にも家族だけで行く予定でした。
「家の留守番、お願いね」っと母に頼まれたはずの彼は、玄関先で大慌てで準備していた母にあれやこれやと荷物を色々持たされ、知らぬ間に車に乗せられ火葬場へ連行。
入り口で途方に暮れてる彼を見つけたちょっと英語の話せる叔父が、まぁ外で待っていても寒いので一緒に入ろうと誘われ、そして、まさかの納骨の場まで連れていかれるとは。
チベットに滞在経験のある彼はある程度の仏教徒の習慣を理解してるが、まさかの身近の人の遺骨の前で硬直。元キリスト教徒で土葬が当たり前のイギリス人にはかなりショックでしょうよ。
その後、親戚等と別れ自分の家に帰った時に、なぜかお礼を言われました。「今、ものすごく家族の中に入れた気分」と。それは良かったです。
同時期、彼がイギリスの大学のマスターコースに編入すると急に言い出したのです。
ええ、どうしよう?と思ったが、一緒にさほど興味のないイギリスへ移住?ビザは何だろうとあれこれ調べたら、どれもこれも難しく、結局配偶者で行くのが一番早いぽい。
で、やはり彼も考えていた様子。
なんとまぁ骨壺の前でプロポーズ。
こちらもロマンチックなシチュエーションは要らないと思う人なので、いいよ、で一つ返事。
夫に「オーストラリアは?」と今さら?頭からすっぽり抜けてしまってもう別にいいかなと。どうも随分前に人生の方向が変わってたみたい。
今、イギリス10年目=結婚10年目
同棲期間5年くらいでお互いの性格、習慣、考え方など、検証済み。
同じ日本人同士でさえ全てを理解など無理で、大抵の事は臭い鍋に蓋をしめなければやっていけない。
この同棲、準備期間は本当に良かったと、母に感謝しきれず。
理解相互は国籍など関係無し、私は一個人間の問題だと思います。
100%理解など無理でしょう、諦めるしかない。ただし、室内で靴を脱がせる事は諦めません!
諦めた先に優しさが残っていれば、異文化人との結婚は長く続くと思います。
(イギリス在住Dさん:イギリス人のご主人とハーフの女の子がいる海外在住ライター)
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