今や結婚しても女性の多くが仕事を続けるのは世界共通とも言えるのではないでしょうか?
韓国でもそれは例外ではなく、結婚、出産をしても仕事を続ける女性が増えています。
また、仕事をする理由も、「自分自身のキャリアのため」であったり、「生活や子どもの教育のため」、「家にいるより外に出たいから」などいろいろだと思います。
現地に住んで仕事をしていたことがきっかけで結婚に至ったという方もいるので、一概とは言えませんが、国際結婚をして海外で仕事をするということは簡単ではない部分もあります。
韓国での仕事 一番の問題は語学力
韓国の場合、国際結婚をして一定の在住期間に達すると「永住権」を申請・取得することができます。
「永住権」は自分の国籍を韓国に変更しなくても取得でき、取得することによってビザの更新をする必要がなくなったり、現地の人と同じ労働条件で働くことができるようになります。
結婚移住者への「永住権」が取得可能になったことで、外国人女性の就労もしやくなってきたと言えますが、反面、問題にも直面しがちです。
仕事を見つける、仕事をするにあたっての一番の問題はやはり「言葉の問題」です。韓国の人たちと対等に仕事をしていくには、語学力は欠かせません。
また、学歴社会の韓国では平均的な収入の職を得るためには、学歴や資格が重視されることも多いため、語学力に加えてこちらも条件となります。
それでも、最近では、食堂やスーパー、工場など幅広い場所で外国人女性が働く姿を見かけ、韓国も変化しつつあることを感じます。
日本人に多い職種は?
そんな中で結婚して韓国に在住する日本人女性たちの活躍も目立ちます。
日本人は日本語を生かした日本語教師や日本語通訳といった職種に就くケースが多いようです。
もちろん、日本語に関連した職ばかりではなく、自分の持った特技や資格を生かして職を得たり、起業をする人もいたりとパワフルな女性も多く心強く感じます。
外国人女性向けの職業訓練プログラムも
韓国では、国際結婚をしている家庭を「多文化家庭」と呼びますが、最近では、「多文化」という言葉が一般にも定着し、各自治体が管轄する福祉会館などで、仕事を求める外国人女性に向けた職業訓練のプログラムや、斡旋も行ったりしています。
人気があるプログラムには、「バリスタ」や「ネイルアート」や「スキンケア」といったものもあります。
外国人にも仕事の門戸を開きつつある韓国ですが、これからもさらに広がってくれればいいなと思っています。
(韓国在住Mさん:韓国人のご主人とハーフのお子さんがいる海外在住ライター)
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