中国人家族は、日本人よりも結束が固いと思います。親戚にしてもそうです。
旧正月や国慶節などには必ず何十人も集まって、親戚とともに過ごします。中国は一人っ子が多いので、いとこ同士が兄弟姉妹のような関係でもあります。
私は日本でそこまで濃い親戚付き合いをしていなかったので、初めは戸惑いが大きかったですが、会う回数を重ねていくうちに徐々に打ち解けることができ、最近はとても楽しみになってきました。
夫の家族が親日家ばかりというのは大きな要因だとも思います。
中国では親戚付き合いが盛ん
義父母はどらちも上海人で、親戚のほとんどが上海在住です。そのため、何かの機会には何十人が集まります。特に、旧正月と国慶節は盛大な酒盛りとなります。
私は日本でそのような経験があまりなかったので、初めはどうしたら良いのかさっぱり分かりませんでした。でも、徐々に打ち解けられるようになったのは、親戚のみなさんが親日家が多かったことだと思います。外国人である私を差別なく、むしろより熱く歓迎してくれました。いい意味で、気を遣ってくださっているのがよく伝わります。
特に、反日感情が高まっている時には、夫に何人もの親戚から連絡がいき、私のことを気にかけてくれます。本当にありがたいことだな、と感じています。
家族はいつまでも家族
日本だと、結婚すると別所帯という意識が強くなると思います。実際に戸籍も別になりますし。
でも、中国だと、家族はいつまでも家族、という感じです。特に上海で一人っ子の夫は、結婚してもいつまでも息子気分です。もちろん、子供もいますから父親としての働きもしてくれるのですが、基本、息子気分だなと感じます。
義父母の対応を見ていても、息子(夫)とさらに小さい子供(孫)、そして娘(私)という接し方です。初めは違和感をもっていましたけど、ある時ふと、この部分は私も甘えちゃえばいいんだ、という発想に変わったんですよね。笑 そんな風に自分の考えを変えたら、一気に居心地が良くなったというか、楽になりました。
時には、もっと離れて生活したいな、と思うこともなくはないですが、異国に住む外国人としては頼れる中国人が近くに一人でも多くいるというのは、心強かったりもするのです。中国生活も10年以上となっていますが、それでもまだまだ不便に感じることはあるので、そういう時は思い切って頼ることにしています。
使える権力は使う?
特に、子供関係は私だけでは対応しきれないことがいろいろとあります。病院とか、学校とか。夫に聞いてもあいまいなことがあり、夫が義父母に確認する、ということもよくあります。
また、義母は長く国有企業でそれなりの地位で仕事をしてきたということもあり、とてつもない人脈を持っています。中国では人脈や権力でまかり通ってしまうこともいろいろとあり、夫も私も子供もお世話になることが多いです。
そういう点でも、頼れる時には頼ってしまった方が良い、と思っています。日本だったら、そこまで義父母に頼るのは気が引けるような気もしますが、中国では頼れば頼るほど義父母は喜ぶように思います。この辺の感覚は日本とは全く違うかもしれませんね。
(中国在住Rさん:中国人のご主人とハーフのお子さんがいる海外在住ライター)
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