お隣の国、韓国のハーフ事情って?

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ハーフは日本に限らず、アジア各国で増加傾向にあると言われています。最近の日本の芸能界を見ても欧米のハーフと比べると少ないものの、「日韓」、「日中」、「日台」、「日比」などのアジア系ハーフの芸能人が活躍していますね。

外見も同じアジアということもあってか、アジア系のハーフは日本人と変わらない印象があります。私自身、韓国人の夫と結婚し、日韓ハーフの子どもたちを育てている立場でもあり、今回は「韓国のハーフ」について、現状などを取り上げていきたいと思います。

韓国のハーフの現状

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韓国では特に2000年以降、特に中国や、ベトナム、フィリピン、カンボジアなどの東南アジア出身の女性が韓国人男性と結婚し、韓国に移住するケースが増え続けています。韓国でも少子高齢化が日本以上に急速に進んでいて、特に地方での人口の減少による過疎化も深刻です。こうした背景からお見合いなどを通じて、アジア圏出身の女性との国際結婚が増加し、地方でも外国人居住者が多くなっているのもこのためです。

国際結婚の増加と共に「ハーフ」の子どもの出生も増えたことにより、韓国では、このような国際結婚家庭を「多文化家庭」と呼ぶようになり、また、多文化家庭の子どもは「多文化子女」や「多文化児童」と呼ばれたりします。そして、この「多文化家庭」の子どもたちの多くが小学校~高校の就学年齢に達していて、2015年現在、就学児童(小学生)の13%が「多文化児童」とも言われていて、いかに多くなっているかがわかると思いますが、それと比例して様々な問題も起きているのが現状です。

やはり、日本と同様に、ハーフの子どもに対する「いじめ」や「差別」があること、ハーフの子どもたちの学力不足による学習の遅れや学校生活への不適応などの問題も起こったりしています。「多文化家庭」の外国人の母親の中には韓国語能力が不足しているなどの理由から、子どもの学校の連絡内容が把握できなかったり、先生とのコミュニケーションが充分にで取れなかったり、子どもの宿題や勉強を見ることができないといったことも問題の要因として考えられます。

国や自治体を挙げての取り組みも

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韓国での「国際結婚家庭」や「ハーフ」の問題点ばかりをクローズアップするような形で書いてしまいましたが、もちろん、ネガティブなことばかりではありません。
 
国や自治体が一体となった「多文化家庭」への支援や取り組みが広がっています。韓国の省庁の中に日本で言うことろの厚生労働省のような役割を担う「女性家庭部」というのがあります。ここは主に、「医療・福祉」を総括する官庁ですが、この「女性家庭部」が中心となって、各自治体に居住する「多文化家庭」に向けて様々なイベントや、韓国教育や職業訓練的な講座を開催したり、ボランティアの大学生などが多文化家庭の子どもを訪問し、学校の勉強や宿題のヘルプをしながら交流をはかるといった試みも行われています。

また、幼稚園や保育園、学校といった場に於いても「多文化家庭」の母親たちが持ちまわりで出身国の言葉や文化を紹介する授業をするなど「多文化理解」と称して取り組みが行われています。

自分自身の経験から……

私自身は、日韓関係が悪化している現在、日本に帰国すると友人や知人から「大変な目に遭ったことはない?」とか、「お子さんたちは、学校とかで大丈夫」といった心配の声をかけてもらうことがあります。しかし、メディアなどで報道されている険悪な内容と違い、私自身が日本人であるからという理由、また、子どもたちも「日本人とのハーフだから」という理由などであからさまに嫌なことを言われたり、いじめなどの被害を受けたということはありません。

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あとは、やはり、これは日本と同様であると感じたのは、「ハーフ」に対する見方です。例えば、欧米系とのハーフは「美形で可愛い子が多い」といった考えや、「2ヶ国語以上を覚えられてバイリンガルになれる。」といった考えが多いことです。現に、私が日本人であることを知ると、「家では日本語も教えているの?」とか、「子どもたちは日本語もしゃべれるようになっていいね。」と言った言葉をもらいます。このようなことから、日本も韓国も「ハーフ」に対する特別視には共通したものがあると感じる訳です。

ともあれ、子どもたちはまだまだ成長過程であるため、これからの道のりの何か問題にぶつかることもあるかも知れません。それでも、日韓のハーフであることをマイナスにとらえるのではなく、それぞれの国の良い面を見て吸収していって欲しいと親として願います。

まとめ

1.韓国でも国際結婚の増加に伴い「ハーフ」の子どもが増えている。

2.韓国ではこのような「国際結婚」、「ハーフ」を「多文化家庭」、「多文化子女」などと呼ぶ。

3.韓国でも「ハーフ」の悩みは「いじめ」や「差別」、「アイデンティティー」など、日本と類似している部分がある。

4.「日韓ハーフ」については、最近の日韓関係の悪化による影響が危惧されるところだが、必ずしもマスコミやメディアの報道に当てはまるとは言えない。

やはり、韓国も日本も国際結婚やハーフの増加によって価値観や考え方が変化してきているようです。お互い国に対する複雑で様々な印象や感情はあると思いますが、やはり、個人を「国籍」や「外見」で差別したり、攻撃するようなことがあってはならないと思います。

(コラム:Mさん●韓国在住、日本と韓国のハーフを育てるママさんライター)