29人に1人はハーフ!? 増える日本のハーフの問題点と課題は?

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私は海外在住で、日本には一年に数回、一時帰国をします。既に日本を離れて10年以上になりますが、ここ数年、日本に帰る度に実感するのが「外国人がすごく増えたな~!」ということです。日本に旅行に訪れたとおぼしき観光客の姿はもちろんのこと、留学生など在住している外国人の姿も以前と比べて増えたと思います。

私の実家は東京近郊ですが、現に周囲の人の話を聞くと、外国人家庭、国際結婚家庭の世帯も増え、学校でも1クラスに外国人やハーフの児童、生徒がいるのも珍しくないとのこと。このようなことを聞くと本当に時代は変わったなあと感じます。

増加傾向にあるハーフ

厚生労働省の統計によると、2014年に出生した乳児は約102万人で、このうち3.4%(29人に1人)は、外国人の両親あるいは片親が外国人の「ハーフ」であるとのことです。そして、こうしたハーフの子どもはやはり、関東や関西など都市圏で増加の傾向にあるということからも、前述のように「クラスに1人か2人、外国人やハーフの子がいるのも珍しくない。」ということにもうなずけます。

そして、ハーフの親の出身国も実に多様化しているとのことです。統計を見ると、父親が日本人の場合だと、その配偶者である母親の国籍はアジア系である傾向が強く、1位・中国、2位・フィリピン、3位・韓国・北朝鮮(在日を含む)という結果も出ています。

日本が抱えるハーフの問題点

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このように、日本も学校などの教育現場に於いてもハーフや外国人児童・生徒の増加により国際化が進みつつある中で、新たな問題点や課題も見えてきています。

これまでにも「ハーフのいじめや差別」の問題について触れてきましたが、ハーフや外国人の増加になっただけでいじめや差別はなくなっていないのが現状です。

2010年に群馬県の桐生市で当時小学校6年生だった女子児童がいじめを苦に自殺するという痛ましい事件がありました。いじめの一因に彼女の母親がフィリピン人であり、ハーフであったことから彼女や彼女の母親を侮辱したり罵るような言動がクラスメートたちの間であったこともわかっています。彼女が死を選ぶに至ったまでの壮絶ないじめの内容を読むと憤りと悲しみで胸が痛み震える思いです。彼女のアイデンティティーを傷つけられたり、母親の国籍を侮辱された時の思いはどれだけ苦しかったことか……。

このケースはいじめによる自殺という最悪の事態を引き起こしたことでマスコミでも大きく取り上げられ、世間の関心や注目が集まりましたが、やはり、私たち大人が見えない、知らないところで、理不尽な思いをしたり、傷ついているハーフの子どもたちはまだまだいることと思います。

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特に母親が外国人であり、外国で子育てをしていくことは、楽しいことばかりではなく、様々な不安や葛藤も多く悩みは尽きないことと思います。母親側が、今いる環境に慣れて溶け込んで行く努力も必要ではありますが、これは一人ひとりの性格や適応力に差もあるため、単純に解決することではありません。ハーフや外国人の子どもたちにとって、学校が「苦痛の場」であってはならないと思います。ハーフや外国人の子どもの問題は、家庭内のみにとどまらせるのではなく、やはり、学校と地域、家庭が連携をしていくことが必要ではないかと私は考えます。また、理解や関心を深めるために、学校行事などを通じて外国の文化などを教えていく機会を持つのもいいかも知れません。
 
そんなハーフの人たちは日本での生活をどう思っているのでしょうか? やはり、「ハーフ」や「外国人」というだけで、私たちはつい先入観を持ったり、特別視をしたりしてしまいがちですが、日本で生まれ育ったハーフの人自身の話を聞くと、多くが、日本で学校生活を送り、日本語で生活している中で、既に日本に根付いているため、「日本が自分にとっての母国であり、日本人だ。」と意識を持っているようですね。

外見や国籍、ハーフであるという現状だけでその人を決め付けることは、今の時代にそぐわず、ナンセンスです。先入観よりも相手を知ろうとする姿勢が大事ではないでしょうか?

 

まとめ

1.近年、日本でのハーフ、外国人の新生児の出生率は上昇傾向。

2.これにより、都市部の学校を中心にハーフ、外国人児童・生徒の数は増加傾向にあり、「29人に1人」は該当しているとも言われている。

3.親の国籍も様々である。

4.ハーフや外国人の増加に伴う学校や地域の協力や理解も大事。

5.外見や国籍だけで判断してはならない。

これからも、増えるものと思われるハーフや外国人の子どもたち。お互いが理解をしながら誰もが安心して住みやすい環境になっていくことを願うばかりです。

(コラム:Mさん●韓国在住、日本と韓国のハーフを育てるママさんライター)