ハーフがいじめられる理由って?いじめ防止法は?

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ハーフがいじめられる理由って何なんでしょうか?

ハーフだからと言って、みんながみんないじめられて当然な訳ではないけれど、ハーフという理由でいじめられてしまって辛い思いをしている子は少なくありません。

同じ日中ハーフの子を持つ先輩ママさんからも、お子さんがいじめにあった、親子で嫌な思いをした、という経験談はよく聞きます。中国とのハーフの場合は外見ではほとんど日本人と変わらないため、中国のイメージや先入観によるいじめが多いような気がします。

では、ハーフがいじめられる理由と、それにどう対処したら良いのか、 考えてみたいと思います。

ハーフがいじめられる理由

ハーフがいじめられる理由は、いくつかあると思います。もちろん、どんな理由であれ、いじめられて当然ということはないですし、いじめに遭わないハーフの子もいます。

ハーフの子は、どんなことでいじめに遭いやすくなってしまうのでしょうか?

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外見の違いから

ハーフの子と言うと、日本人の親と、どこの国の親であるかによって、大きく外見に影響してきます。

我が家のように中国人とのハーフであれば、言われなければハーフの子だと気づかない、という場合が多いと思います。韓国やその他のアジアも、あまり区別がつかないことが多いですし、気づかれないことも多いです。

しかし、欧米諸国やアフリカなどと日本のハーフの場合は、髪や肌、瞳の色が日本人とは異なり外国人っぽい子も多い です。金髪にお目目パッチリ、ブルーの瞳と、「ハーフってかわいくて良いね」と憧れの対象になりそうなことも、いじめの理由になりやすいのです。

見た目が自分とは異なる、ということが、「何で肌が黒いの?」「何で髪が金髪なの?」「何で目が青いの?」といじめへとつながっていきやすいです。特に、外国人が身近ではない環境に住んでいる子にとっては、ある種、異様に映るのかもしれません。

だからと言って、ハーフがいじめられる理由になってはならないのですが。

言葉の違いから

日本で生まれて日本で育っているハーフの子たちは、母国語は日本語であることが多いと思いますが、中には海外から引っ越してきて日本語力が(まだ)あまり高くないハーフの子もいますし、日本語以外に英語などを話せるハーフの子もいるでしょう。

それから、見た目が日本人離れした外国人っぽいハーフの子の場合は、まわりの子供たちは「英語が話せる」と勝手に思い込むことがよくあります。そして、「英語話してみて」「英語話せないの?」とハーフの子たちに言い寄ってしまうことがあります。

それがただ単に興味から聞いてみただけで、深い意味がなかったとしても、言われているハーフの子たちにとってみれば、嫌な思いをしているかもしれませんし、いじめられたと捉えられてしまうこともあるかもしれません。

また、外国人である親と話す時の言葉が日本語ではない場合、それを見聞きした子たちが、「何か変な言葉をしゃべっている」と変に興味を持ってしまうこともあります。

ある知人の子は、お母さんが外国人なので、「日本語が変だからしゃべらないで。外国人だとみんなにバレたくない」と言うそうです。子供心に好奇の目にさらされたくない、という思いがあるのかもしれませんね。

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名前から

名前からハーフだと分かる子もいます

例えば、ミドルネームが入っていたり、姓が英名のカタカナ表記だったり、フルネームが外国名だったり、いろいろあります。中国の場合は、名字が日本と同じ漢字だけど、趙や張、王のような中国名ということもあります。

我が家の子供たちが通う学校や幼稚園でも、何人もハーフの子がいて、どのパターンのお名前の子もいます。幸い、名前が原因でいじめが起きるようなことはないようですが、地域や学校によってはいじめの理由になり得るかもしれませんね。

我が家の場合は、中国人の夫のみ中国姓で、私と子供たちは日本姓となっています。夫婦別姓なので、書類などを書く場合には夫のみ別の姓となりますが、普段の生活でそれが露わになることはないので、それが理由で何かを言われることはないようです。

外国人に対するイメージから

人によっては、外国人そのものに嫌悪感や悪いイメージを持っている人もいます。普段、外国人と接しない人や海外に行く機会がないような人の中には、極端に、外国人や外国に怖い印象を持っている人もいます。

そういう方から見ると、何人だろうが何だろうが、外国人は廃除したい対象になるかもしれません。そういう家庭に育っている子は、親の影響から、外国人=悪、のような思いを持つ可能性もあります。

そこから、ハーフへのいじめへと発展してしまう可能性もあるかもしれません。

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その国のイメージや先入観から

同じハーフでも、日本とどこの国かによってイメージや先入観が変わることがあります。

例えば、中国や韓国というのは、その時の日本との関係やニュースなどによって、印象が左右されやすいです。元々あまり良い印象がない、というのもあります。すると、その国のイメージや先入観から、ハーフの子へのいじめの理由になってしまうことがあるのです。

我が家と同じく日中ハーフの子を持つ先輩ママの話によると、日中関係が悪くなったり、何か中国で悪いニュースがあると、それをネタにからかわれたりするそうです。また、わざわざその話をしてくるママ友がいたりもするようです。子供だけでなく大人でもそういう人はいるんですよね。

一人が言うと、クラスの何人もが言い始めることもありますので、何を言われても強く返せる、気にせずスルーできるハーフの子は良いですが、そうでないと大きないじめに発展する可能性がありそうです。

私自身も、このようなことは常に懸念材料として持っていて、いつかはぶつかる壁なんじゃないかと気にしています。

親が外国人ということから

ハーフの子の場合、当然ながら片親が外国人となります。その、親が外国人ということが理由でいじめられてしまうこともあるのです。

外見がまさに外国人、日本語力があまり高くない、外国語を話している、など見聞きした時に、自分たちの親と違う、ということからいじめの対象となってしまうことがあるのです。

もしすると、単純に、どうして日本語が上手じゃないの? どうして英語を話しているの? どうして肌が黒いの? という思いからハーフの子に聞いているだけかもいれません。

けれど、違いを受け入れられない子にとっては、排除の対象となったり、いじめの理由となってしまったりするかもしれません。

それから、親が「あの子の親は●●人だから一緒に遊ばないで」と子供に言うようなケースもなくはないです。理由はそれぞれでしょうが、そういう親には何かしらの思いがあるのでしょう。

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ハーフをいじめる子はどういう子?

いじめられる時には、いじめる子が存在します。そのいじめる子がいない環境であれば、いじめには遭わない可能性も高いのです。

はっきりと断言はできませんが、いじめに遭いやすい環境というのはあるような気がします。ハーフの子をいじめる子が多くいそうな環境というはあるような気がします。

我が子は、今のところ、まだハーフということでいじめに遭うことはないです。ただ、今は小学1年生と幼稚園の年少ですから、これから何か起きるのかもしれませんが。けれど、一応、いじめる子が少なそうな環境を選んで、幼稚園や学校に行かせています。

まわりに外国人やハーフがいない環境

東京などの大都市では非常に多くの外国人がいますし、ハーフも多く存在しています。まわりに多くの外国人やハーフがいればいるほど、その環境が当たり前で、物珍しいものに見えないでしょう。

人は自分とは違う、物珍しいものに対して、違和感を持ったり、排除したい気持ちが芽生えたりします。

ですから、まわりに外国人やハーフがいないような環境は、ハーフに対するいじめも生じやすくなるような気がします。都会よりは地方の方がその傾向が強いように感じます。

もちろん、地方だからハーフ全員がいじめの対象になってしまうということはないでしょう。東京都内だとしても、他の何かしらの理由でいじめの対象になってしまうこともあるでしょう。

けれども、一昔前よりも日本に住む外国人の数が増えました。地方都市でも日常的に外国人を見ますので、かなりの地域で、外国人やハーフに対して違和感がなくなってきている気もします。

低俗な家庭が多い地域、環境

低俗、と一言に言ってしまうのは良くないのかもしれませんが、噂好きで、自分と異なるものを平気で排除するような家庭が多い地域や環境は、ハーフにとって問題になりそうな気がします。

思ったことを深く考えずに口に出しそうですし、それによって人が傷ついていることにも疎そうです。

例えば、数年前に中国の段ボール餃子や地溝油(ちこうゆ)などの問題がニュースになりましたが、国際結婚をしている日本人女性や日中ハーフに対して、「あなたも段ボール餃子を食べているの?地溝油を使って料理をしているの?」なんて平気で言うような人もいます。

わざとそういうことを嫌味で言う人もいるでしょうし、何も考えずに言ってしまう人もいるのです。低俗、と一言で表現して良いのか分かりませんが、そういう地域や環境は避けるのが良いです。

また、子供の教育環境として、様々な人が集まる公立は避けて、私立や国立を選んでいる国際結婚家庭は少なくないと思います。我が家も、いろいろなことを懸念し、公立はやめました。ハーフが比較的多い環境を選ぶのも良いと思います。

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ハーフの子をいじめから守るために

ハーフがいじめられる理由は明確なものではないですし、ハーフだからと言っていじめられるのが当然では決してありません。しかしながら、全体的な印象として、ハーフはいじめられやすい要素があることも事実です。

そのために、ハーフの子をいじめから守ることがとても大切。まずは親の対応として、できることはしてあげた方が良いように思います。

私も、常に、ハーフということを理由にいじめに遭わないか懸念していますし、そうならないように事前に対策ができることはしているつもりです。

不必要にハーフであることを言わない

我が家の場合は、母親である私が日本人で夫が中国人。私と子供たちは日本姓ということもあり、何も言わなければ国際結婚で子供たちがハーフということは他人には分かりません。子供たちの見た目も、日本人と変わりません。

そのため、私は不必要に、私が国際結婚であることや、子供たちがハーフであることは口にしません 。とはいえ、別に隠している訳でもありません。親しくなったママさんや、話の流れでそういった話題になれば、「国際結婚で子供たちはハーフなのよ」と普通に話します。

けれども、やはり、ハーフということで何かしらのいじめにつながる懸念は常にあります。ですから、何が何でも隠し通そうとは思っていませんが、必要がないならば話さないようにはしています。

また、父親が参加すべき行事などには、夫がきちんと参加します。話さなければ日本人と思われているでしょうが、自己紹介などの話す機会があると大抵バレます。けれども、それ自体は夫的には特に気にしていないようです。

子供たちも、「パパは中国人だから来ないで、一緒にいたくない」、なんてことは一切なく、父親が参加すべき行事には喜んでパパと一緒に参加しますし、平気で「パパは中国人」とお友達に言います。親として、「パパが中国人だと言ってはいけない」なんてことは言いません。

私自身が親として、不必要に言わないようにしている、というだけのことです。

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いじめに遭いにくそうな環境を選ぶ

我が家は、子供たちの幼稚園と小学校は、公立以外を選択しました。公立はやはりいろんな方がいます。外国人や外国、中国人、中国に偏見を持っている人も割と多くいるような気がします。保護者もそうですし、教師もそうかもしれません。

とはいえ、一昔前よりも公立に通うハーフの子や外国籍の子が増えている印象はありますし、ハーフの子や外国籍の子が否応なくいじめの対象になる訳ではありません。ですが、我が家は様々なことを懸念し、公立は避けました

国際結婚でハーフの子を持つ家庭で、我が家のように公立以外の私立や国立を選択するケースは結構多いと思います。私立や国立に行かせれば安心、という訳ではないですが、公立よりは偏見などが少なく快適に過ごせるような気がしています。

実際に、子供たちと同じ幼稚園や小学校に通うハーフの子は何人もいます。上の子の小学校のクラスには、我が家以外にハーフの子が3人います。学年ではもう少し多くなります。

そして、日本人同士の子でも、親の海外駐在など関係で海外で生まれた子や帰国子女の子も何人もいます。海外旅行に行ったことがある子も多いです。

割と外国や外国人が身近な家庭が多いので、国際結婚やハーフの子に、特別な感情を持たない保護者や子が多い気がします。ママさんたちと話をしていて、私が国際結婚で、子供たちがハーフだと言っても、変に興味を持たれることがないので、私自身も心地良い です。

それから、ハーフということだけでなく、いじめ自体が少ない環境になるので、親としても安心して通わせられています。

ハーフであることをプラスに捉えさせる

我が家は、日本と中国のハーフであることをプラスに捉えさせるようにしています。何も負の感情を持つ必要はないですし、事実は事実として、ママは日本人、パパは中国人、で良いと思うのです。

そして、特にお得感を子供たちに感じさせられるのは、言葉 です。子供たちは完全に日本語が母国語となっていますが、毎日少しずつ、夫と中国語で会話をしています。バイリンガルにはまだ程遠いですが、この習慣を続ければ、それなりの中国語力が身につくはずです。

普通の日本人家庭ならばできないことを、普段の生活でできる、これは大きなメリットです。また、中国人の夫は英語もそれなりに話せますので、家庭内で英語の練習もできます。

他の子はわざわざ英会話スクールなどに行かないと英語が習えないし、外国人と会うこともできないけれど、ウチの場合は、パパが中国人だから中国語も習うことができるし、パパは英語もできるから、すごくラッキーなのよ、とよく言っています。

また、パパが中国人だから、家で本場の中国料理が食べられるとか、中国に行くこともできるとか、とにかく、いろいろとプラス思考で話をして、子供たちがプラスに捉えられるように仕向けています。

決して、中国や中国人の悪口などは言いません。ニュースなどで悪意を持った伝えられ方をしていても、「中国っておもしろいねー」「さすが中国だね!」とみんなで笑い飛ばしちゃいます。

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子供自身に自信をつける

いじめに遭いやすい子の特徴として、自分自身に自信がない子、というのがあるような気がします。同じことを言われたりやられたりしても、気にせずに流せたり、冗談で返したり、強く反論したりできる子がいる一方で、必要以上に気にしてふさぎ込んでしまう子がいると思います。

どんなことでも良いのですが、自分に自信があれば、嫌なことを言われたりやられたりしても、はね返すことができると思うのです。自分だけで解決できないのであれば、お友達に相談するとか、先生や親に話すとか、解決する策を探せると思うのです。

そのため、子供自身に自信をつけさせることは大切だと思うのです。他の子に負けない何か、それを一緒に見つけて、その力を伸ばす手助けをしてあげる、というのは親として大切かな、と思います。

我が家の場合は、一つは勉強 です。勉強と言っても、ただ単に机に向かってカリカリと問題集を解くようなものだけではなく、問題解決能力を磨くための訓練です。算数や国語などを通して、最終的に問題解決力を高められるように仕向けています。

そしてもう一つがスポーツ です。我が家の場合は、子供たちがこれをやりたい!と自ら希望して始めたのがスポーツだったのですが、音楽でも、習字でも、英語でも、何でも良いと思うのです。何か、自分が好きで得意なものを十分に伸ばしてあげる手伝いが大切だと思います。

子供が求めているレベルまでしっかりと伸ばせるように協力してあげることで、子供自身の自信につながると思います。自分に自信を持つというのは、自分を信じることであり、信じられる要素を一緒に見出し伸ばしてあげることは本当に大切だと思います。

何でも話せる親子関係を築く

何かに困ったり悩んだりした時に、すぐに親に話せる親子関係を築くことはとても大切です。そして、子供の変化に、親が気付く、話を聞きだせることも大切です。

これには、何でも話せる親子関係を築くことが重要 なのです。

とはいえ、これは一朝一夕にできることではありません。小さい頃からの積み重ねが大きいと思います。3歳や4歳の幼児でさえ、「うちの子は何も話さないから」というママさんが非常に多いです。でもそれは、話すことを習慣化していないからだと思います。

我が家では、毎日、「今日、幼稚園(学校)で何してきたの?」「誰と遊んだの?」「○○はどうだったの?」と聞いています。しつこいくらいに毎日聞いています。ですから、子供たちは何でも話すようになっています。それが当たり前なのです。

そして、どんなことでも自分の言葉で説明できるように訓練もしています。これも小さい頃からの習慣です。内容が分かっているようなことでも、わざと聞いて、自分の言葉で説明するようにさせています。自分の意見や考えを話す練習です。

「いろいろなことを話してくれて良いね」とよく言われますが、きっと習慣化すれば誰でも話すようになると思います。また、親がしっかりと子供の話を聞く習慣ができていれば、子供の様子の変化にも気づきやすくなります。

普段から何でも話せる親子関係が築けていれば、もしいじめに遭ったとしても、早期発見早期解決が望めると思います。

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ハーフがいじめられる理由って?いじめ防止法は? まとめ


ハーフがいじめられる理由は、外見や言葉、名前の違いからきたり、外国人や外国に対する嫌悪感や悪いイメージ、先入観からきたり、いろいろとあると思います。

ハーフだからと言って、いじめられて当然ではないのですが、いじめにつながりやすいのは事実だと思いますし、いじめにつながりやすい環境もあると思います。

一昔前よりも、地方でも外国人を見かけることも多くなってきましたし、国際結婚やハーフが身近なものになってきていると思います。けれども、未だに、国際結婚やハーフに偏見や嫌悪感を持っている人たちはいます。

そのため、ハーフの子がいじめに遭わないよう、いじめに遭いやすい環境を避けたり、いじめを深刻化させないような対応力をつけさせたりことが非常に重要だと思います。